2011年5月22日日曜日

ロシア軍兵士の食事にドッグフードのシチュー

(Reuters記事翻訳)
Whistleblower says Russian troops fed dog food By Thomas Grove
MOSCOW | Thu May 19, 2011 11:31am EDT

今年初めロシア内務省軍の兵士たちが、節約のためにドッグフードを食べさせられていたと、同省の元将校が明らかにした。

ロシアの巨大な保安部隊の稀有な内部告発者イゴール元少佐は、彼が軍務に就いていた極東ウラジオストクの内務省軍の基地でのこのスキャンダルとその他の悪行を、軍関係者たちは隠ぺいしようと試みたと述べた。

1990年代、チェチェン分離主義者との戦いの任に就いていた少佐は、彼が主張する内務省軍内の腐敗を記録したビデオを今月ネット上に投稿したために解雇されたと話した。

この主張に対して、内務省軍内のいかなる者もコメントを出してはいない。

「兵士たちにドックフードを食べさせていたなんて、何と言ったらいいのか。内務省軍はそれをシチューとして兵士に出していたのだ」と、少佐はロイター通信に述べた。しかもドッグフードのラベルを隠すために、“高品質牛肉”と書かれたラベルが貼られていたという。

ベスランの通りをパトロールする、ロシア内務省軍の将校。


10分間のビデオをネットに投稿した後に受けた解雇命令に対して、彼は異議を申し立てると述べた。このビデオの中で彼は、ドミートリー・メドヴェージェフ大統領とウラジーミル・プーチン首相に仲裁を要請していた。

「事実を調べるために1カ月かかった」と、モスクワの東から約6,400Kmに位置するウラジオストクから彼は電話で述べた。

高官たちの間に蔓延する腐敗は、ロシアの保安部隊が直面している最も大きな問題のひとつだと、メドヴェージェフ大統領は述べている。

ロシア内務省は、国内の治安のためにロシア全土に部隊を維持している。内務省軍は国防省管轄のロシア軍からは分離されている。

元少佐のような批判者が告発する汚職まみれの内務省軍の、将校および部隊の再編成を目指す不人気な改革のために、ロシア保安部隊は自らと戦っているのだ。

「これは偶発のことではなくて組織的なことなのだ。改革は進行中であり、私たちは表に出て主張しなければならないのだ」と彼は語った。

彼の話では、ウラジオストクの基地に18人の不法労働者が45日間収容されていて、清掃と建設作業のために使われているという。

「彼らは韓国人か中国人だったかもしれないが、いかなる書類も所持していなかったのでよくわからない」と彼は話した。

この申し立てについて調査しているのかどうか、当局は明らかにしていない。

また彼は、どのような物が誰に売られたのかは定かではないが、将校たちが金を得るために、許可なく基地の所有物が売り払われていたとも述べた。


読後の感想:
何と言ったらいいのか、ツッコミどころ満載だとかえって何も言えないものなのかも。
記事タイトルの”fed(食べさせた)”という単語に嫌な予感を感じつつも、dog food”という単語に釣られて読んでみたら呆然……
以前私は何度か、自分の犬たちがどんな味のモノを食べているのか知りたくて、ウチのコーギー連中が当時食べていたドッグフードを1粒自分も食べてみようと思った。でも、あの独特の匂い……やっぱり1粒でも無理だった。
だから、いくら煮込んでもドッグフードのシチューなんて、ロシア兵さんたちすぐに気づくと思うんだけれど。それとも、ロシアのドッグフードが美味しすぎるとか?