2011年5月14日土曜日

福島第1原発で従業員死亡。ワシントンポスト誌報道

Worker at Japan’s tsunami-hit nuclear power plant dies, no radioactive substance found on body


土曜日、福島第1原発の従業員が死亡したと東京電力は報告した。津波に破壊された原発を安定させる作業における最初の犠牲者が出た。

死因は依然不明だが、従業員の遺体は過度の放射能被曝の兆候は示していないと、東京電力の松本ナオユキ広報担当員は述べた。

だがこの死は、原発の状況についての懸念を新たにした。技術者や従業員たちは、しばしば狭苦しく蒸し暑い区域での作業を余儀なくされており、高い放射能値ゆえの被曝量制限のために、素早いローテーションで作業を行うのだ。

東電は、死亡した60歳代の下請け従業員の男性はわずか1日前に働き始めたと述べた。彼の金曜日の被曝量は0.51ミリシーベルト、そしてさらに土曜日は0.17ミリシーベルトだった。この総被曝量は、胸部X線撮影のおよそ4倍である。そして、彼の遺体からはいかなる放射性物質も発見されなかった。約50分の作業の後、男性が土曜日の朝に倒れた時、彼はマスクを含む防護服を身につけていた。その時までに、彼は原発内の医務室に運ばれ、すでに息をしていなかった。警察は男性の死因を調査中だ。

東京電力によると、その男性は朝早くに気分が良くないと訴えていたそうだ。意識を失うまでに男性は、放射能汚染水を貯めておく処分施設で作業をしていた。

「この施設の温度は監視されていなかったが、湿度と放射能値に関して、そこは過酷な労働環境ではなかったと私どもは聞いている」と、東電のヒトスギ・ヨシミ広報担当員は述べた。「男性が行っていた作業は、肉体的にそれほど過酷なものではなかったとも理解している」

金曜日までに、約1,900人が第1原発で作業を行っている。

半世紀で最悪の原発事故のさ中で、急性被曝によって数十人の従業員が数週間以内に死亡したチェルノブイリ事故と比較すると見劣りがするが、東電は従業員の健康問題に対峙している。

福島の場合、放射能汚染水に接触したことによる熱傷で3月末に2人の従業員が入院した。その時彼らは保護ブーツを履いていなかった。

原発を破壊した巨大地震と津波の2重災害で、当初原発内で従業員2人が死亡した。津波が襲った時、電力パネル室で働いていたこの従業員たちの遺体は、330日まで発見されなかった。

災害の5日後、日本の厚生労働省は原発従業員の許容被曝値を1年間に100ミリシーベルトから、非常事態時には年間250ミリシーベルトへ引き上げた。

この男性の死亡は、東電が新たな冷却システムを導入する作業の中で起きた。東電は先月、6~9ヵ月で原発を安定させる計画を明らかにした。だが、燃料棒が完全に晒されていた第1原子炉の損傷が予測していたものよりも悪かったという新たなデータを考慮すると、その計画があまりに楽観的なものであると政府職員は述べている。

山本アキコ特派員が当記事を寄稿した。


読後の感想:
原発従業員男性の死亡を伝える、ワシントンポスト誌の記事翻訳。たった今訳したばかりでチェックもしていない。でも、誤訳満載でもいい……。