2011年7月6日水曜日

原発内から救出された2匹の犬の返還を求める東電

The Australian記事翻訳)


福島第一原発から2匹の犬を救出した男性が、その犬たちの所有権を主張する電話を東電から受けたと話した。

ザ・オーストラリアンは昨日、” アニマルレスキュー・ゲリラ“を名乗るホシ・ヒロシさんの救出劇を報道した。この2匹の犬は、原発のウェブカメラの周辺をさまよっているところを発見された。

ホシさんが犬たちを救出した後すぐにイガラシと名乗る東電の社員から、この犬たちは東電の所有物であるという、無慈悲だが奇妙な電話があったとホシさんは昨日話した。

「連れ出された犬たちは東電の原発内で発見されたので、彼らは同社の所有物であるとイガラシさんは話していたようだ」と、ホシさんはザ・オーストラリアンに語った。

「犬たちは決して渡しませんよ。私たちは彼らの保護者ですから」

原発周辺の死の区域で犬の救出活動を行うホシ一家。


姉妹と思われるこの犬たちは、原発事故から3か月が過ぎた今月初めに最初に目撃された。そして、かなりの量の放射能に晒されていた。

それもかかわらず犬たちは異常なしと診断され、横浜の夫妻によって引き取られた。

55歳のホシさんは、苦しむ動物たちを救うために放射能汚染地域への無許可の侵入を試みている。昨日彼は、日本でもっともよく知られた動物福祉団体で構成されているNGOJEARから、救出活動の協働の申し出を受けた。

JEARは、原発周辺20キロ内部での活動を許可されている。だがホシさんは、原発周辺に残された多くの動物たちに対するJEARの救援活動が遅い事に批判的だ。

「彼の救助団体に参加するかどうか、私はまだ決めかねているところなのです」と彼は述べた。

原発内から救出した2匹の犬と写真撮影。ホシ一家とその協力者たち。


読後の感想:
なぜ東電が2匹の犬の返還を求めているのか、理由がわからない。
もうひとつわからないのは、こういう記事は国内でも報道されているはずだと思うのだけれど、この記事を翻訳し終えた時点では、なぜか見当たらなかった。海外報道では関連記事を少し見かけるのだけれど……。
それはともかく、写真の犬の嬉しげな表情を見ると、”救出してもらえてよかったね”と、純粋にそう思う。

英文記事: Return our dogs, TEPCO demands  The Australian June 28, 2011 12:00AM