2011年7月5日火曜日

愛犬と海外旅行、検疫が最大の難関。英国の場合

Daily Mail記事翻訳)


今日、飼い主とともにイギリスとヨーロッパ大陸間を旅するペットの検疫の廃止が発表された。

2012年の1月から、より簡単に、より速く、そしてより安く動物を大陸へ連れていけるように、政府はペットの移動に関する規制を改正する予定だ。

飼い主とともに旅するイギリスのペットは、検疫が必要なくなるだろう。


現在イギリスに入国するすべてのペットは、狂犬病の予防接種がされているか確認するための血液検査が必要で、このために検疫期間と余分な費用がかかっていた。

この改正により、およそ100,000のペットの飼い主が年間700百万ポンドの獣医費用を節約できるだろう、とキャロライン・スペルマン環境大臣は述べた。

EU圏内にペットとともに旅する人々は、100ポンドの節約ができる。そしてEU圏外へ旅する場合、2,500ポンドの検疫費用が節約できる。

いちじるしく改善された狂犬病ワクチンと治療法のおかげで、もはやペットを検疫所に閉じ込める必要はないのだ。

”検疫法の改正で、ペットの飼い主は年間700百万ポンドの獣医費用を節約できる”、
と述べるイギリスのキャロライン・スペルマン環境大臣。


すべてのペットはいまだに狂犬病ワクチン注射を受ける必要はある。EU圏内と多くのEU圏外──例えば、これからはアメリカ、オーストラリアなどからの動物は血液検査が必要なくなり、出発前に21日間待機するだけでよくなる。

それ以外のEU圏の国々──例えばインド、ブラジル、南アフリカなどからの動物は、血液検査や3か月間の待機期間などを含む、狂犬病に対する厳しい予防基準を満たしていれば入国を許可されるだろう。

この法の改正後もイギリスは狂犬病の危険から守られていると、環境省は主張する。

1990年には2,679件だったEU圏での狂犬病は、2007年には318件に減少した。

イギリスでは211年ごとに1回、ペットの狂犬病の例があり、ペットの狂犬病によって人間が死亡する可能性は21,000年間にただ1回であると、政府の科学者たちは考えている。ペットの検疫に関する改正を求めていた “Passports for Pets group”代表のメアリー・フレットウェルさんは、これまでの法律は、“ペットの飼い主にとって非常に不便なものであり、旅行意欲をくじくものだった”と述べた。


読後の感想:
“へぇ~、イギリス政府は獣医費用を飼い主に節約させてあげるつもりなんだ~。どこかの国と違ってイイ国だなぁ“と思って読んでいたら、最後の一文でなんとなくわかったような……。だって、ペットと一緒に海外旅行をする手続きや検疫が簡単になれば、海外旅行者が増えるだろうし、結果的に国庫も潤う……というコトなのかな?
本当に、簡単にペットを海外に連れて行けたら素敵だろうなぁ……と言うか、それよりも、どこでもドアが欲しい~。そうしたらまず、ウチのコーギーたちと一緒にナポレオンの戦勝地巡りをする。もちろん、不法入国がバレないようにこっそりと。

英文記事:
Ministers say improved rabies jabs spells an end to lengthy spells in quarantine for pets
By DAILY MAIL REPORTER Last updated at 4:43 PM on 30th June 2011